【ラノベ感想】『少女妄想中。』レビュー!

​ 短編集っぽい長編っぽいいつもの作品、らしい。保育園児の青乃は駆ける中で少女の幻を見る。実在が不明なそれを大人になっても追い続けた。

 4編で構成される今作。自分が一番好きな編は『銀の手は消えない』。夢の中で少女と戯れる話。夢幻的で取り留めのない内容だが、主人公が最終的に結論を出したことを読み取れる。
 物語を読み進めると明らかになるが4作は相関する作品だ。無関係ならあとがきの必然性が無いからね。作中を通してキーワードとなる「青」を最も感じられるのもこの編で、大変気に入った。爽快でポジティブだけど作品中で最も重要部分を構成している。因みに植物のセリの別名はシロネグサらしい。……では「三島」は誰なんだろう。
 『君を見つめて』も意味深なタイトルだ。ところで、『君を見つめて』は『安達としまむら』の安達が積極的だったらどれだけ簡単にコトが進むかよく分かる作品だった。「私」は安達が心底羨ましがりそうな性格をお持ちだ。

 今日は国際女性デーらしい。社会と家庭における女性の役割の再定義が課題となっている昨今。本作も影響を与える余地があるのかもしれない。それが良いか否かは明言しないけど。
 (でも作品の主題は別のところにある気がするんだよねえ)

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