【ラノベ感想】時空を超えた大規模な奇跡の物語 – 僕の小規模な奇跡

余命数ヶ月(病名は分からない)の男の淡々としたモノローグから物語はスタート。その上病院を早めに訪ねていればなどの後悔は伺えず非常に冷静だ。それは何より主人公には人生の目的と言っても過言ではない務めを残していたからだろう。20年の時をかけた大規模で小規模な奇跡の物語。奇跡の物語のスタート。本筋とは直接は関係ないが。

所謂閑話休題。
今回は文庫ではなくハードカバー版を買ってみました。中古だとこっちの方が安かったので。
ペラペラめくってまず気付いたのが紐の多さ。4本あるぞ、しかもカラフル。前後相関関係を常に把握しつつ読解しなければ理解できない代物なのかと、読むのをちょっと躊躇しました。

  • 書籍名:僕の小規模な奇跡
  • 著者名:入間人間
  • 出版社名:アスキーメディアワークス
  • レーベル:(電撃の単行本)
  • 形式:ラノベ
  • 大きさ:四六判ハードカバー

さて、1章はその20年後。舞台は大学に移り主人公(俺)は入学早々一目惚れした「彼女」に告白。
飲食店で更に告白を仕掛けるシーンはなかなか爽快です。根性ありすぎ。

一方でもう一人の主人公(私)の物語もスタート。こちらは先ほどの主人公(俺)の妹。数ヶ月のニート生活の後親のコネでとある靴屋でバイトを始め。そして「ハンサム丸」に出会う。
「ハンサム丸」は絵画が趣味で絵を描くらしい。「私」も以前は絵をよく描いていたが現在では半ばトラウマの様になってしまった。「ハンサム丸」は私に絵の手伝いを依頼するが…。

ここで双方に暗雲が。「彼女」はストーカー被害に遭っているらしく「俺」に護衛を条件に付き合うことを了承。一方「ハンサム丸」は妹が絵画を邪魔するといいその監視を「私」に依頼。
そして交錯する4人と明らかになる正体。6章からラストまでは食い入る様に読むこと間違いなしですね。

エピローグは「二十年前」の後日談。「僕」は死に「彼女」(その正体は…)が葬式に来るお話。本編を読んだ後ですから感慨深い。時をかけると何だか感動的になりますね。

さて、結局のところどこら辺が奇跡だったのか。主人公兄妹とその恋人兄妹(「ハンサム丸」と「彼女」)が出会ったこと自体でしょうか? ナイフを拾ったこと? ワゴンの靴が伝説になったこと? それら全てを含めてでしょうかね? まあ「20年前」からして現実離れしていましたね。
最も驚いたのはトマトの正体でした。1章最初のページから仕込んでたって驚きでしょう。
そして結論。全然小規模じゃない。大規模だ。

P.9に「人は誰でも主人公」とありましたがこれはそのまま著者の考えでしょうか。入間作品のクロスオーバーはその表れなのかも。
一つ分からないのが主人公兄妹の家の大量の靴。入手した経緯が読み取れませんでした。

冒頭でハードカバー版を買ったと書きました。で、読んでからググって気づいたのですが文庫化に当たって新編書き下ろしが追加されたらしい。
えー、読みたかった……。
ということで書き下ろしの内容をご存知の方がいらっしゃいましたらコメントからでも教えてくだしいー。

ご購入はこちらから

Amazonのほか、僕の小規模な奇跡(楽天市場)セブンネットショッピングhontoTSUTAYA紀伊國屋書店などにてご購入いただけます。アマゾンや楽天にはブックオフや駿河屋、エンターキング、フルイチなども含まれます。

電子書籍のご購入はこちらから

Kindle Storeのほか、僕の小規模な奇跡(楽天Kobo電子書籍ストア)僕の小規模な奇跡 – 入間人間(iBooks Store)hontoセブンネットショッピングBOOK☆WALKER紀伊國屋書店などにてご購入いただけます。

Post navigation


コメントを残す