【ラノベ感想】瞳は意思を持っているのかも – 瞳のさがしもの

眼球にまつわる主人公達のお話をまとめた短編集。

…タイトルで気付くべきだった…。それ以前にレビューを見ておけという話ですが。星の数しか基本見ないので。

  • 書籍名:瞳のさがしもの
  • 著者名:入間人間、イラスト:庭
  • 出版社名:KADOKAWA(アスキーメディアワークス)
  • レーベル:メディアワークス文庫
  • 形式:ラノベ
  • 大きさ:文庫

ひかりの消える朝

主人公の友達、「ひかり」との遊び場を奪われ同級生と喧嘩に。その際、眼球をガラス片で切り取られ右目を失明する。
ひかりが引っ越してしまうまであと僅かだというのに!。失明した事より、そちらが気がかりな主人公。病室で迎えたとうとうその日、ひかりがくれた物とは…。
うーん。一本目からハードでした。何より描写が細かい…。ただ、ラストは希望的な物でしたのでまず一安心です。

本書は必死に目を保護しながら読む事必至!。それならば、是非目の前の箱か板から目を休ませてあげましょう。あ、ダジャレだ。

静電気の季節

本全体のあらすじはこの作品のものです。
大学からの帰宅中のバスで交通事故に遭う主人公。スローモーションで流れる事故に偶然隣に乗り合わせた女性と目が合ってしまい、歯が折れ目が飛ぶほどのディープなキス。運命を感じた主人公と事故により周囲の目を避けきれない女性。カールおじさんが結ぶ恋とは…?
本書で最も明朗な主人公、物語。素直に恋愛小説として読むことができる作品だと思います。
しかし主人公の爽やかなほどのアグレッシブな発言が面白い。普通引くだろ…。
終わり方も尾を引くというか進展が望めそうでしたので、こちらも安心して読了できることでしょう。

ちなみに前作の主人公と「ひかり」が回想で登場します。第三者視点から見れば、まあ当然ですよね。彼は彼の望む一番にすでになっていたのかもしれません。

みんなおかしい(ぼく含む)

……強烈だわ……。

鏡の中の『彼女』に固執する主人公の物語。『彼女』を現実世界に求めるあまり殺人や破壊行為を厭わない。そのせいで、中学時代の殺人の恨みを買って最後に殺される。しかし死後に『ミギメ』と『ヒダリメ』が邂逅する事によって鏡を通さずに『彼女』と向き合う事が出来た…。
まず、実際に存在する病(?)なのだろうか。小学未満まで体の自由が利かなかったらしいが、それと関係あるのだろうか。いずれにしても傍目から見れば異常である事は間違いない。
始めからラストまで狂ってるなとは思いつつ理解が及ぶ範囲もある程度あって面白い作品だった。

瞳のさがしもの

本書の表題作。これまでの作品とは一線を画す、グロテスクではないお話。
主人公は幼い頃から目の障害を抱えている。幼い頃の思い出を胸に、高校、大学、社会人となって恋をし、失恋する。持病の悪化で退職した事をきっかけに幼い頃の女の子–原点–と再会する。
全ては準備されている。そして物事には適切な時期がある。そんなお話だったと思います。前作までがグロかったので身構えていましたが、拍子抜け。それを狙ったのかもしれませんね。とにかくふわふわ宙に浮いたような話でした。後味も悪くありませんし安心して読める作品です。

にゃんと素敵にゃ

『にゃ』と言おうとしても『にゃ』になってしまう猫(猫なので上手く説明できないらしい)の物語。飼い主の姉に心を寄せる、健気なお話。安心して読める作品でした。猫である事がハンデなのかは置いておいて、目、関係なくない? まあどこにも目が主題とは書いてありませんし…。
これまでのお話で最も現実から遠く、報われる事もありません。ただ、猫のポジティブさに自分は救われたように思います。終わり良ければすべて良し?

全ての作品に通して現れているのが「瞳」に加えて「女」と「障害」。全本を通してこうした別の視点から物語を俯瞰してみるのも面白そう。

入間さんの作品には異常な冷静さがある。その陰から突然現れる狂気に怯えさせられ……。これからも警戒して読んでいきます……。
魂はもしかしたら瞳に宿っているのかもしれませんね……。

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